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注目のバイオテクノロジースタートアップ【btrax】

テクノロジーの進化がバイオビジネスを加速させている。

バイオテクノロジーは、バイオロジー(生物学)とテクノロジー(技術)を組み合わせた造語で、日本語訳は「生命工学」である。基本的には、生物の機能を解明し、人間の生活に役に立つ技術を開発することを指す。例えば、最近では、遺伝子治療やクローン技術などで注目を浴びているが、ビールや醤油、味噌などもバイオテクノロジーを応用した製品だと言えるだろう。

インターネットが普及し、データのデジタル化が進み、さらにコンピュータが安価に手に入るようになり、ソフトウェアがオープンソース化され、バイオテクノロジービジネスのコストが劇的に下がっていることが、背景にあるのではないだろうか。例えば、DNAを解読しようとした時のような、大規模データ分析が安価に高速に実現できるようになったのである。

サンフランシスコのIndie Bio社は、バイオテクノロジー関連のスタートアップ企業に投資をする最大規模のベンチャーキャピタルと言われている。同社が提供する4ヶ月のアクセラレータープログラムは、スタートアップ企業に25万ドルの資金と実験施設、共同作業スペースを提供。さらに、スタートアップ企業は同社が持つ、投資家、バイオテクノロジー起業家、出版社、企業パートナーなどのネットワークにも参加することができるようになるだろう。

今回は、Indie Bio社が投資するバイオテクノロジー関連スタートアップ企業を紹介していく。

1.A2A Pharmaceuticals 新薬開発のための計算ツール

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A2A Pharmaceuticals Inc.は、革新的な科学研究と新しい治療薬の開発を進めるバイオテクノロジーのスタートアップ。抗生物質耐性細菌感染症、結核症を治療するための新規薬剤の開発と未解決のがん細胞の治療に取り組んでいる。

治療ツールを合理的に設計するために独自の計算ツールを開発しており、同社の計算設計プラットフォーム『SCULPT』は、蓄積されたデータを使用してどういった治療を行うべきから治療方法の候補を導きだすことが可能だ。

2.Animal Biome 動物治療のためのデータベース

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Animal Biomeは動物の治療のための新薬を開発するバイオテクノロジーのスタートアップ。彼はユーザーからペットの微生物を収取し、データベースを作成。検査サービスを提供することにより動物の慢性的健康状態の監視と治療を支援している。

3.BioInspira 空気センサーの開発

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大気汚染は地球規模の問題として増大しており、明確な解決策はいまのところまだないのが現状。その中でもいつも使用している空気フィルターは、空気をフィスタリングするが、空気が本当に清潔であるかを図る方法がない。

大気汚染の影響を受けている人が増えているため、道路や家庭で毎日呼吸する空気の質を測定できる技術があればどれだけいいだろう。BioInspiraは『バイオベースのセンサー』というコンセプトを発見し、カリフォルニア大学バークレー校とローレンスバークレー国立研究所で行われたスタートアップコンテストにおいて勝利を収めた。現在は、工業用および医療用のニーズの拡大に対応した、空気化学物質や病原体の検出を促進するバイオベースのセンサーを開発している。

4.DxRx Medical アルコール依存症治療のデジタル治療

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DxRxは医療および行動修正を通じて、早期段階のアルコール依存症を治療するスケーラブルなデジタルヘルスメディカルプラクティスを提供。

今までに自分がアルコールに依存的であると少しでも感じたことはあるだろうか?アルコール依存症になると、自身の健康を損なうだけでなく、友人や家族との関係が悪化したり、社会的な立場を損失する大きな問題が起こりえる。

アルコール依存症の特徴は、飲酒に対する制御の喪失。アルコール中毒者は、いつ、どこで、どのくらい飲んでいるかを管理することができないために、制御の喪失は負の連鎖に陥りがち。例えば、仕事のイベントで飲み過ぎる同僚のことを思い出してほしい。飲み会のたびに飲酒を制御できないというエピソードが繰り返されると、弱い意志の人物と思われたり、トラブルにより離れていく人もいるだろう。そういったレッテルが貼られると、それを取り除くためにかなりの努力が必要になる。

過去20年にわたり、研究者は行動制御の生物学を研究してきた。DxRxでは、その知識を適用して、コントロールを損なう要因を見つけ、そこから立ち直るためのデジタルヘルスメディカルプラクティスを提供している。理想的な治療は、飲酒の重大な結果を避けるために患者に十分なコントロールを与えることができる。

まだあるバイオテクノロジー企業の数々

その他にも数多くのバイオテクノロジー企業が存在するので、ぜひ紹介させてもらいたい。専門性が高い用語が多く、分かりにくい部分もあるかもしれないが、精度/生産性の向上や経済性、自動化、遠隔監視などインターネットやビッグデータ分析など近年発展した技術をベースに実現しようとしているビジネスが多いことに気づいてもらえるはず。

Mendel Health
癌患者の病歴と遺伝子データを使用した試験マッチングシステム

NeuroQore
うつ病治療のための、治療システムの商業化

Pure Cultures
家畜健康サポートの技術開発

Scaled Biolabs
細胞実験の自動化による、技術革システム

Venomyx
世界初のヘビ抗毒素の開発

おまけ:ビール製造もバイオテクノロジー!?

サンフランシスコのビールの歴史は都市と同じくらい古いと言われていることをご存知だろうか。サンフランシスコで初めてできたビール工場はゴールドラッシュの2年前である1847年に設立された。 1960年代にはフリッツ・メイタグが初期のアンカー・ブリューイングをアメリカ初のクラフトビール工場として設立し、伝統的な美味しいビールを作り続けている。

同社の主力商品『アンカースチーム』は、カリフォルニアの醸造の独特な伝統を引き継いでおり、色が濃いアンバー色で、フレーバーが豊富。サンフランシスコにはテイスティング付きのビール工場ツアーが多数あるので訪れた際に参加してみるのはいかがだろうか?

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サンフランシスコには40以上のクラフトビール工場があり、それぞれが特徴的な製品を開発している。HOPSYは地元のクラフトビール製造者とビール愛好家を繋げるサービスを提供するスタートアップ。ユーザーはWebサイトでほしいビールを選び、HOPSYがビールを家まで配達してくれる。

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シリコンバレー・サンフランシスコにはテクノロジーを支援するVCやそれを売るためのスタートアップがどんどん設立されている。そういった環境もバイオテックビジネスを加速させる要因になっているのではないだろうか。

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上記の記事はNissho Electronics USAのブログから転載したものです。元記事はこちらから

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