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2017年の注目スタートアップ30選【btrax】

2016年は人工知能 (AI), AR/VR, ドローン、自動運転、フィンテック、ヘルスケアなどの新しいテクノロジーに対して大きな注目が集まった。その一方で、実用化が進んでいるケースままだまだ少ない。2017年からはそれらのテクノロジーがよりユーザーの日常生活に近い形でサービスとして提供されるであろう。

こちらサンフランシスコ地域では、テクノロジーとイノベーションの実験室としてスタートアップの存在は大きい。成功する可能性はかなり低いが、もしヒットした場合の世の中へのインパクトも大きい。

参考:2016年に終了した30のスタートアップとその失敗理由

市場環境とテクノロジーの進化、そして何よりもユーザーニーズの側面からbtraxがユーザーエクスペリエンスと市場のトレンドを基に予測する、2017年に大きな成長を見せる可能性のあると感じた注目のスタートアップを30ピックアップしてみた。なお表示の順番はアルファベット順。

1. Accompany: ミーティングスケジュールアプリ

URL:https://www.accompany.com/
主要投資家:1Iconiq Capital, Ignition Partners
調達額:$40.6M
サービス概要:よりミーティングを価値あるものにする事を目的に元Google社員が始めたスタートアップ。相手の写真やプロフィール、ミーティングトピックに関連した最新ニュースなどの関連情報コンテンツを自動的にキュレートする仕組み。
注目の理由:以前にもTempoやSunriseといったカレンダーアプリがあったが、それぞれSalesforce, Micrsoftに買収されている。これに対し、Accompanyはカレンダーに記載されたミーティングに関する情報を自動収集してくれる機能に大きな価値があり、ユーザーメリットは大きいと考えられる。

2. AirMap: ドローン向け空域解析/制御システム

URL:https://www.airmap.com/
調達額:$15M
サービス概要:飛行機のナビゲーションシステムのようなソフトのドローン版。ドローンによる建物や上空での衝突事故を避ける事を目的としている。
注目の理由:今後実用化が進むと見込まれているドローンであるが、その安全性についてはかなり課題が多い。そんな問題を解決するAirMapの提供するシステムはすでにIntel, 3D Robotics, Aeryon Labs, and DJIといったドローンを製造している主要企業でも利用されている。

3. Atlas Informatics: マルチデバイス/アプリ向けファイル検索ソフト

URL:https://www.atlas.co/
主要投資家:Microsoft, Aspect Ventures, and Nathan Myhrvold
調達額:$20M
サービス概要:apsterの共同創業者であるジョーダン・リッファーによるスタートアップ。ユーザーは20%の時間を検索に費やしており、一週間にすると約1日が無駄になっているという。デバイス起動中にも裏側でファイルのインデックスを行い、場所、時間、キーワード、ビジュアル、ファイルタイプ、アプリの種類などの方法でファイル検索をより容易にする。
注目の理由:画像、テキスト、動画などファイルの増加が進む中で、求めるファイルを見つけることがどんどん困難いなっているため、より良い検索ソフトの需要はより高まる。現在はMac OSとiOS向けのベータ版のみがリリースされているが、今後の展開に期待。

4. Cheddar: 若者向けオンラインニュースチャンネル

URL:http://www.cheddar.com/
主要投資家:Comcast Ventures, Lightspeed Venture Partners, Ribbit Capital
調達額: $13M
サービス概要:ニューヨークからビジネスや最新のプロダクトトレンドまでをライブでネット配信を行うサービス。ターゲットユーザーは主にテレビ離れが進むミレニアル世代などの若者で、オンラインのメディアチャンネルとしての地位を狙っている。
注目の理由:2000年代中頃からソーシャルメディアを中心にユーザー自身が情報を配信し始めている中で、若者はCNNやNBCなどの主要マスメディアよりも、オンラインにおけるユーザーからの情報を重要視し始めている。Cheddarも新しいタイプの切り口でそのようなユーザーニーズに答えようとしている。2016年9月にはTwitterとのパートナーシップも結び、より今後ソーシャルと動画の連動がメディア業界を変革させて行くと考えられる。

5. Civis Analytics: ビッグデータ解析ソフトウェア

URL:https://civisanalytics.com
主要投資家:Drive Capital, Verizon Ventures, WPP, Eric Schmidt
調達額: $22M
サービス概要:2012年のアメリカ大統領選挙におけるオバマ陣営をサポートしたデータ解析サービス。データをグラフや図を活用して視覚化することで一般の人にも理解しやすい形で届ける。
注目の理由:世の中のデータは年々拡大傾向で、マッキンゼーのリサーチによると、2018年までにデータ解析に必要なデータサイエンティストの数と実際の人数に50%の隔たりがあるという。この拡大する市場の中で、Civis AnalyticsはすでにAirbnb, ボーイング, ディズニーコミニュケーションズ、ビル&メリンダ財団、ベライゾン、ロビンフッド財団などに活用されている。

6. Clarifai: AIで画像と動画を認識

URL:https://clarifai.com/
主要投資家:Union Square Ventures, Qualcomm Ventures, Menlo Ventures, Lux Capital, New York University
調達額: $40M
サービス概要:画像や映像を機械学習をベースとした人工知能テクノロジーでカテゴリー分けやタグ付けを行う。ブランドによるユーザーの認識調査や、外部のアプリ開発へ利用することも可能。
注目の理由:2016年最も注目されたテクノロジーがAIであるが、一般ユーザーにはその実用性が未知数だった。2017年は実用化に向けて大きな動きが期待される。Clarifaiが提供する機械学習をベースとした認識プラットフォームはすでにUnilever, Trivago, 500px, Pond5, Curalateといったブランドで利用されている。これからもその利用価値は拡大する一方と考えられる。

7. DeepScale: 自動運転用認識ソフト

URL:http://deepscale.ai/
サービス概要:自動運転テクノロジー向けに物体を認識するためのソフトウェア。まだその内容はベールに包まれているが、主要メンバーには業界のエキスパートやベテラン研究者が名前を連ねる。
注目の理由:Google, Uber, Apple, Teslaなど、自動運転開発に対しての熾烈な競争が激化する中で、自動運転テクノロジーを取り巻くスタートアップ界隈も非常に賑やか。一方でGM, フォード、ホンダ、トヨタなどの既存の自動車メーカーもスタートアップとの協業を急ピッチで進めており、2017年最も注目したい業界である。

8. Digit: デジタル貯金箱サービス

URL:https://digit.co/
主要投資家:Google Ventures, Baseline Ventures, General Catalyst Partners, Financial Solutions Lab, Eric Ries
調達額: $36M
サービス概要:銀行口座と連動させることによりユーザーの収入と支出パターンを分析し、無理のない範囲で貯蓄用に口座から自動的にお金を定期的に引き落としてくれるサービス。
注目の理由:フィンテック系は複雑なサービスが多い中で、ここまでシンプルで直球な内容は逆に面白い。ありそうでなかったサービス。貯蓄をしなくなった若者向けのサービスとして面白い。ユーザーエクスペリエンスとしても、ユーザーにテキストメッセージが届くので手軽で楽しい。Google VenturesやEric Riesなどの著名投資家も投資をしていることからも期待の大きさがわかる。

9. Earny: 購入後により安いストアを教えてくれるサービス

URL:https://www.earny.co/
主要投資家:Sweet Capital, Adam Nash, Jeff Bonforte, Science
調達額: $1.2M
サービス概要:アメリカのオンラインショップでは最低価格保証を行なっているケースが多いが、実際にたのショップの方が安いことを理由に返金リクエストをするのは手間がかかる。Earnyが提供するボットを利用することで自動的により安いディールを感知し、購入元に通知してくれる。それによりユーザーは差額の返金を得ることができる。
注目の理由:このスタートアップの投資家の一人によると、実際にサービスリリース後にAmazonがTV製品以外の最低価格保証を廃止したという。もしこれが本当であればこのサービスの精度とユーザーへのメリットは非常に高いと思われる。

10. Eaze: 医療用マリファナデリバリーサービス

URL:https://www.eaze.md/
主要投資家:DCM Ventures, Tusk Ventures, Fresh VC
調達額: $13M
サービス概要:オンデマンドでモバイルアプリからマリファナをオーダーできるサービス。主な競合はGreenRush, Meadow Care, Nugg, Speed Weed.
注目の理由:トランプ当選の陰で実はこっそりとカリフォルニア、ネバダ、メイン、そしてマサチューセッツ州でのマリファナ利用の合法化が可決された。この世の中の動きを予測してサービス展開を行っているのがUber for マリファナこと、Eazeである。すでにカリフォルニア州内の100近くの都市で利用かの王で、最近シリコンバレーの主要なVCからの資金調達も完了。より多くの地域への拡大を狙っている。

11. Gametime: チケット転売用モバイルアプリ

URL:https://gametime.co/
主要投資家:Accel Partners, Evolution Media Partners, Havoc
調達額: $33.3M
サービス概要:スポーツやコンサートのチケットの直前での売買を可能にするモバイルアプリ。スマホ経由で手軽に日付と場所を基にしたイベントの検索から、チケットの購入や販売を可能にしている。
注目の理由:チケットの転売が合法のアメリカでは、スポーツやコンサートなどを直前で行けなくなった人が掲示板サイトなどを通じて他人に販売することが一般的である。そのような状況で、モバイルに特化した転売サービスとしてGametimeが注目されている。すでに総売買額が$50Mを超えていることからも需要の大きさを伺うことができる。

12. Hooked: 若者向けコンテンツ小出し提供アプリ

URL:http://www.hooked.co/
主要投資家:500 Startups, Cowboy Ventures, Foundation Capital, Founders Fund, Greylock Partners
調達額: $3M
サービス概要: スマホアプリを通じて長編ストーリーを若者向けにチャット形式のUIで小出しにデリバリーしてくれるサービス。コンテンツは主にミステリー系小説。
注目の理由:以前に日本でも携帯小説が流行ったが、それのスマホ&アメリカ版。通勤中や隙間時間にサクッと読め、長いストーリーでも小出しにすることにより読みやすくしている。小説を読む際の次世代の体験を提供する。現在より良いコンテンツを発掘するために、ハリウッドなどのエンタメ業界とのパートナーシップを模索中。

13. Houseparty: グループビデオチャットアプリ

URL:https://joinhouse.party/
主要投資家:Sequoia Capital, Aleph, Comcast Ventures, Greylock Partners.
調達額:$50M
サービス概要:TwitterにAPIを閉鎖されたことによりサービス終了に追い込まれたMeerkatのチームが開発したアプリ。最大で8人のユーザーが同時に利用できるライブビデオチャットサービス。
注目の理由:2016年9月にリリースしてかがすでに100万人のユーザーがサインアップ。セコイヤを中心に主要VCから$50Mの資金調達も達成してる。SnapChat世代にアピールするカジュアルで楽しいなユーザー体験が人気を集めている。

14. Intercom: カスタマーサポート用チャットボットプラットフォーム

URL:https://www.intercom.com/
主要投資家:Index Ventures, Iconiq Capital, Bessemer Venture Partners, Social Capital
調達額: $116M
サービス概要:チャットボットを活用してユーザーがメッセンジャー感覚でオンラインサポートが受けられる体験を提供するプラットフォーム。すでにExpensify, Product Hunt, New Relic, Shopifyなどの企業をはじめとして15,000社の有料顧客に利用され、これまでに10億ユーザーが同サービスを通じてサポートを受けている。
注目の理由:AIの最も実用的な利用方法の一つがチャットボットであり、チャットボットが最も威力を発揮するのがチャット型カスタマーサポートシステムである。そんな中で最も利用されているプラットフォームがIntercomである。2017年の春には追加で$50Mの資金調達を予定しており、年内には黒字化も見えているという。

15. Laurel & Wolf: インテリアデザイン用オンラインプラットフォーム

URL:https://www.laurelandwolf.com/
主要投資家:Charles River Ventures, Benchmark, Draper Associates, Karlin Ventures, Structure Capital, Arena Ventures
調達額: $25M
サービス概要: ユーザーが自宅のインテリアのデザイン変更を行う際にオンライン上でそのシュミレーションとインテリアデザイナーの検索が可能。デザイナー側としてもプロジェクトを見つけることができる。
注目の理由: これまでかなりアナログだったインテリアデザインに関するニーズをオンラインプラットフォームを最大活用することで解決している。ユーザーニーズは世界共通であるので、他国での展開も期待される。

16. Leade.rs: イベントに出演するエキスパート検索アプリ

URL:http://www.leade.rs/
サービス概要:Le Webカンファレンスの主催者が自身の悩みを解決するために提供したサービス。イベントの主催者など向けにゲストスピーカーの候補となるエキスパートを見つけることを目的としたプラットフォーム。
注目の理由:テクノロジー業界が複雑化する中でAI, 自動運転、ビッグデータ、ドローン、ヘルステック、AR/VRなど、多種多様な産業の裏で活躍している人たちに出会うことが難しくなっている。そんな状況下でこのサービスの需要は高まると考えられる。

17. Light: 16個のレンズを備えたコンパクトデジカメ

URL:https://light.co/
主要投資家:Google Ventures, Eclipse, Bessemer Venture Partners, CrunchFund, Charles River Ventures
調達額:$64.7M
サービス概要:コンパクトカメラの大きさで一眼レフレベルの高画質の写真撮影を可能にするために16の異なるレンズを搭載したカメラ。
注目の理由:本体の価格は$1699と高額だが、一眼レフの代替と考えれば妥当な値段。品質の高い写真や動画が取れるだけではなく、Androidをベースとしたソフトウェア上で撮ったファイルの暗号化も可能になっている。これは国渣情勢に関する取材をしているジャーナリストが現地での検閲での強制的なファイル消去をさせられずにすむ。

18. Marco Polo: リアルタイムビデオチャットアプリ

URL:http://www.marcopolo.me/
主要投資家:Benchmark Capital, Altos Ventures, Battery Ventures
調達額:$25M
サービス概要:SnapChatとFacetimeを足して二で割った感じのリアルタイムビデオチャットアプリ。トランシーバー的なユーザー体験を提供する。
注目の理由:世界中の若者に大人気のSnapChatのノリでリアルタイムコミニュケーションを行う体験が10代の若者に支持されている。これからは電話としての機能よりもビデオ+トランシーバー型体験が主流になるかもしれない。

19. Memphis Meats: 動物を使わないリアル食料肉

URL:http://www.memphismeats.com/
主要投資家: Indie Bio, Fifty Years, NewCrop, SOSV
調達額:$3.05M
サービス概要:食用の肉を動物の細胞から生成することにより、家畜を育て、殺傷することなく食用肉を生成することが可能になる。サンフランシスコのバイオテックアクセレレーターであるIndiebioの入居チーム。Indiegogoのキャンペーンではすでに10万ドル以上の資金を集めている。
注目の理由:地球の環境保護や人口問題に対する食糧危機や動物保護を考えると家畜からの食用肉以外の方法が必要とされる。現段階ではまだそのクオリティーに難があるが、研究開発が進めばそれも解決され、一般的に消費できるレベルまでになる可能性は高い。肉は好きだが動物保護の意味からベジタリアンを選択しているようなユーザーにも新しい価値提供になるだろう。

20. Minted: カスタムメッセージカードマーケットプレイス

URL:http://www.minted.com/
主要投資家:Benchmark Capital, Norwest Venture Partners, TCV
調達額:$89M
サービス概要:結婚式や誕生日などのお祝いの際に贈るメッセージカードをカスタムでオーダーできるオンラインプラットフォーム。デザイナーへの発注も可能。
注目の理由:アメリカではメッセージカードの市場が非常に大きく、事あるごとにカードを贈る。既存のカードではなくカスタムのものの需要も増えており、Mintedはデザイナーへのクラウドソーシングも可能にする事で、マーケットプレイスとしても大きな広がりを見せている。2017年内に黒字化を目指す。

21. Musical.ly: 音楽のPVを簡単に作成できるアプリ

URL:https://musical.ly/
主要投資家:GGV Capital, Greylock Partners, Cheetah Mobile
調達額:$16M
サービス概要:動画を作成しそれに対して様々なスタイルのエフェクトを加えることができる。無料の音楽トラックも提供されており、作成したPVを直後にソーシャルメディア上でシェアすることも可能。2014年10月のリリース直後から世界20カ国で利用され、1.3億ユーザーが登録、4000万人のアクティブユーザーを誇る。
注目の理由:アマチュアミュージシャンがYouTubeに動画をアップし人気を集めデビューする事例がどんどん増えている中で、誰でも簡単にPVを作成できるサービスへの需要は高い。実に毎日平均で100万のビデオがアップされている。今後このアプリを利用してデビューしたスターが出てくれば一気に人気が爆発する可能性もある。

22. Nomiku: 調理用IoTデバイス

URL:https://www.nomiku.com/
主要投資家:Hax, Y Combinator, SOSV, Chris Sacca, Giordano Contestabile
調達額:$400K
サービス概要:Yコンビネーターの卒業生が始めたスタートアップ。調理器具と自動調理アプリ、そしてユーザーから集められたレシピコンテンツが魅力。Kickstarterでのクラウドファンディングで$750Kの資金を集めた。アメリカの人気テレビ番組シャークタンクを通じ300万ドル分のオーダーも獲得。
注目の理由:IoT系スタートアップはひと段落した感があったが、その中で淘汰が進み、実力のある企業だけが生き残っている。いくつかある調理系IoTデバイスの中でも、Nomikuはハードウェア、ソフトウェア、コンテンツ、そしてユーザーコミュニティー全ての要素を兼ね備えているという点で注目したい。

23. Octane.ai: チャットボット開発プラットフォーム

URL:https://octaneai.com/
主要投資家:General Catalyst Partners, Boost VC, Brad Hunstable, Dimension 6, General Catalyst Partners, Larry Braitman, Allan Grant
調達額:$1.5M
サービス概要:誰でも簡単にチャットボットが作れる、をモットーにYコンビネーターの卒業生とUstreamのプロダクトマネージャーが2016年に始めたスタートアップ。50 Cent, Aerosmith, KISS, Magic Mike, Spinなどがすでに同プラットフォームを活用してチャットボットを作成している。
注目の理由:2016年に話題になり2017年に最も実用性が高く世の中に広く広がると思われるのがチャットボットである。チャットやメッセンジャーなどを使い慣れたユーザーにとってはアプリやサイトよりもチャット形式のサービスの方が馴染みやすい。その一方でチャットボットを一から開発できるエンジニアはまだまだ少ないことから、いち早くプラットフォームを提供したOctane.aiに注目したい。ファウンダーのMattが運営するChatbots Magazineは月間25万の読者と1.7万人のデベロッパーコミュニティーを抱えているのことも期待する大きな要因である。

24. Opendoor: 不動産買取サービス

URL:https://civisanalytics.com
主要投資家:Norwest Venture Partners, Access Industries, Caffeinated Capital, Felicis Ventures, Khosla Ventures
調達額:$320M
サービス概要:家や物件を素早く売りたい人たち向けに、市場価格で買い取ってくれるサービス。30日以内のクーリングオフ期間も設定。
注目の理由:アメリカでは不動産の価値が上がることが多いため転売が盛ん。数年おきに物件を売ることで資産運用をしている人も多い。しかし、物件を販売するには準備とかってくれる人を探すのに時間がかかることがある。その手間とストレスを軽減するためにOpendoorは一括したプロセスで迅速に不動産を買い取ってくれる。その後Opendoorが市場価格よりも高く販売すれば利益が出る仕組み。今後不動産業界にも新しいエクスペリエンスが導入されることで大きな革命が起こると考えられる。

25. Reserve: レストランの予約アプリ

URL:https://www.opendoor.com/
主要投資家:Diageo Technology Ventures, Human Ventures, Lowercase Capital, QueensBridge Venture Partners, Sherpa Capital, SV Angel
調達額:$15M
サービス概要:モバイルに特化したユーザー体験でより迅速でスムーズにレストラン予約が可能になる。特に普段は予約の取りにくいレストランでもこのアプリを使うと予約が取れやすくなる。レストラン側もより多くの集客とキャンセル率の少ない予約の獲得が得られる。
注目の理由:アメリカでのレストラン予約はOpenTableを利用することが一般的であるが、モバイルの体験に改善点があり、レストランへの費用が高いことからより良いサービスとしてReserveの存在に注目したい。インターネットサービスもそろそろ成熟期に入り、世代交代が進む時期に来ているかもしれない。

26. Ripple: 非乳製品型ミルク

URL:http://ripplefoods.com/
主要投資家:Google Ventures, Prelude Ventures, Khosla Ventures, Blueberry Ventures, S2G Ventures, Collaborative Fund
調達額:$44M
サービス概要:牛乳ではない非動物性たんぱく質で作られたミルク。通常の牛乳よりも1.5倍のカルシウム分とアーモンドミルクの8倍のたんぱく質を誇る。
注目の理由:近年アメリカでは牛乳に対してのネガティブなイメージが広がっており、代替えとなる製品への注目が集まっている。これまでも豆乳やアーモンドミルクが存在するが、エンドウ豆を成分とするRippleのミルクはより栄養価が高く、糖分が少ないことで健康志向の消費者に人気が高い。すでにWhole FoodsやTargetといった店舗で販売されているが、2017年はより大きな拡大を目指している。

27. Robinhood: 株式取引モバイルアプリ

URL:https://www.robinhood.com/
主要投資家:Andreessen Horowitz, Index Ventures, Google Ventures, Frontier Tech Ventures,
調達額: $66M
サービス概要:スマホアプリを通じて無料で株の売買ができるアプリ。シンプルな操作性とわかりやすいグラフ表示で誰でも簡単にサクッと取引が可能になる。
注目の理由:これまでは何かとややこしいイメージだった株式取引であるが、このアプリを使うと、まるでゲームをしているかのような感覚で手軽に売買ができる。それも全く費用がかからない。黒をベースに緑と赤のカラーで構成されるUIと、するする動くエクスペリエンスは若者を中心に気軽に株式取引を行いたいユーザーには非常に魅力的。2017年は株取引にも大きな革命が起こる可能性がある。

28. Shift: 中古車売買プラットフォーム

URL:https://shift.com/
主要投資家:Goldman Sachs, DFJ, DCM Ventures, Fenway Summer Ventures, SV Angel, Great Oaks Venture Capital
調達額:$74M
サービス概要:オンラインプラットフォームを通じてよりスムーズな中古車の売買を可能にするサービス。買う側と売る側のストレスを軽減し、時間を短縮することを目的としている。
注目の理由:アメリカでの中古車売買の主流は個人間の売買である。これまではCraigslistの掲示板を通じて行なっているケースが多かったのだが、買う側の不安と売る側の手間が大きなストレスとなっていた。それに対して迅速な買取と、点検、テストを通じて適正価格で販売するシステムを通じてスムーズなユーザー体験を提供している。アメリカ版ガリバー。

29. Zipline: 救急救助を目的としたドローン

URL:http://flyzipline.com/
主要投資家:Visionnaire Ventures, Andreessen Horowitz
調達額:$85M
サービス概要:ドローンをヘルスケア用に活用することを目的とし、ドローンにワクチンや薬などの医療アイテムを掲載してそれを必要とする人に届ける仕組み。
注目の理由:孫泰蔵さんも注目、投資を行なっているドローンスタートアップ。緊急医療を必要とする発展途上国などを中心にサービスの提供を行う予定。すでにルワンダでの実用経験もあり、今後新しい形のドローンの活用方法として大きな注目を集めている。

30. ペコッター: レストラン検索/予約代行アプリ

URL:http://pecotter.jp/
主要投資家:インキュベイトファンド, iSGSインベストメントワークス, East Ventures, 大和企業投資

サービス概要:チャット型のUIで地域と用途別にレストランのリクエストを出すと、ペコッターのAIと一般ユーザーからのおすすめ店舗の情報が届く。選んだ店舗に対しての予約リクエストも行えて非常に便利。
注目の理由:2016年初頭にメルカリのCEOである山田進太郎に紹介され、その当時はアメリカ地域設定のiTunesアカウントでは利用できずに断念していたが、後半になり利用が可能になった。日本出張のたびに利用してみたが、その使いやすさ、スピード、利用価値は非常に高く、加えて無料なためユーザー体験が優れており、利用しまくっている。しかも無料なのでものすごい頻度で利用している。世界展開したとしたらおそらく大きな成功を望めるはず。

( Brandon K. Hill / CEO, btrax, Inc.)

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