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今後が期待されるパーソナルモビリティ分野スタートアップ5選

「日本で、世界で、未来の移動スタイルはもう始まっている。」
トヨタの開発したi-Roadという都市型モビリティのキャッチコピーだ。

近年このような、「パーソナルモビリティ」に関するニュースを日本でも耳にすることが多くなった。

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URL:「TOYOTA I-Road」http://www.toyota.co.jp/jpn/tech/personal_mobility/i-road/

パーソナルモビリティとは、九州産業経済局によると、先進技術を用いた立ち乗り電動二輪や町中での利用を想定した1~2人乗りの小型電動コンセプトカー等を包括する次世代自動車の概念である。海外では「EPAMD (Electric Personal Assisted Mobility Device)」や「Personal Transporter」「Personal Vehicle」「Personal Mobility Devices」などと呼ばれている。
歩行と自動車やバイクなどの中間的な乗り物として、環境性能の高さと移動の利便性の向上の観点から注目を集めており、多くのスタートアップが開発を始めている領域である。

日本では、様々な自治体が特区制度等を活用して実証実験を行うほか、全国35都道府県知事が集まる「高齢者にやさしい自動車開発推進知事連合」において、PM等を活用した社会システムの構築に向けての取り組みが始まっているとのことだ。

今回は、こうしたパーソナルモビリティ分野のスタートアップのうち、特に成長が期待される5社を国内外問わず紹介する。

今後が期待されるパーソナルモビリティ分野スタートアップ5選

1.Inventist社「Solowheel」

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商品概要:
電気でドライブする1輪タイプの「Solowheel」。前に進みたい時は体を前方に、スピードを落としたり止まりたい時は体を後方に傾け、コントロールして走行する。最近は日本でもたまに使用している人を見かけるようになった。1輪であり運転が難しそうに見えるが、センサーが付いているためある程度練習すればセグウェイと同じような感覚で乗れるようになるとのこと。最高速度は時速16キロ、航続距離は16キロ。

筆者選定理由:
形状の先進性が近未来を感じさせ、これぞ「パーソナルモビリティ」のもたらす未来と感じた。子供の頃に夢みたような世界の訪れを感じ、純粋にわくわくするので選ばせていただいた。
ただ、運転になれるまで何度か痛い目を見そうだ。

URL : http://solowheel.com/

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ファウンダー:Shane Chen氏
自身が訪れた展示会にて電動一輪車に出会い、「もっとよい製品を作れる」と感じたという。その後1ヶ月以内にプロトタイプを製作、1年後には現在の製品を完成させていた。

2.LeviBoard社「Leviboard」

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商品概要:
こちらはニューヨークで生まれた2輪タイプのパーソナルモビリティ。2輪の間にステップがあり、ここに立って重心移動でコントロールするタイプだ。ロサンゼルスなどではホテル等で貸出も行っているらしい。最高速度は時速20キロ、航続距離は最大19キロで、乗る人の体重、気温によって変化するという。価格は「iPhone 6s」の16Gバイト版と同じ値段であり、入手しやすくなっている。

筆者選定理由:
価格も現状の普及度合いも一般ユーザーの手が届きそうな範囲であり、この分野の盛り上がりを感じさせるプロダクトだ。日本でもアメリカでも、一般普及が進むとすればまずこのような手が届きやすく運転も比較的容易なものから進んでいくだろう。時代の到来を予感させるプロダクトであり、選定した。

URL : http://leviboard.com/

ファウンダー: Egor Sosin氏

ここまではアメリカのスタートアップを紹介した。
続いて日本のパーソナルモビリティ分野で注目を浴びているスタートアップを紹介したい。

3.cocoa motors.株式会社「WalkCar(ウォーカー)」

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商品紹介動画はこちら
https://youtu.be/-MS0w7h1RHk

商品概要:
東京を拠点とするスタートアップcocoa motors.株式会社が開発した、ラップトップサイズの世界最小の電気自動車「WalkCar(ウォーカー)」。行きたい方向に体を傾けるだけで、アクセルとブレーキ、カーブの操作が可能。気軽に持ち歩けるサイズで、通勤等に使われる未来もそう遠くはないだろう。人の多い東京などの中心部の移動のストレス緩和に是非貢献してほしい。

筆者選定理由:
日本で特に有名なパーソナルモビリティ分野のスタートアップであり、ぜひ知ってもらいたいと感じる。道路交通法等との関係で、日本の公道で使用するには障壁がまだあるが、それを乗り越えることで他分野のスタートアップも勇気づけられそうだ。

URL : http://www.cocoamotors.com/

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ファウンダー:佐藤 国亮氏
2013年芝浦工業大学大学院卒業。在学中に、「まだ世にないEVを生み出そう」と一念発起、コアモーターズプロジェクトを立ち上げたとのこと。2013年に同社を設立。

4.WHILL株式会社「WHILL」

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商品紹介動画はこちら
https://youtu.be/jMqHzHkRwT4

商品概要:
WHILLは、車いすユーザーも、そうでない人も、その人らしく行動範囲を広げられるスマートで機能的な「パーソナルモビリティ」である。誰もが乗りたくなるスタイリッシュなデザイン、洗練された使い心地、直感的な操作性。その優れたデザインは日本デザイン振興会の2015年度グッドデザイン大賞(内閣総理大臣賞)を受賞している。

筆者選定理由:
デザイン性と機能性を兼ね備えたプロダクトであり、そのコンセプトの美しさから選定した。このように、使用するユーザーの豊かな経験を念頭にデザインされたプロダクトが増えることを願っている。

URL : https://whill.jp/

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ファウンダー:杉江 理氏
1982年生まれ静岡県浜松市出身。日産自動車開発本部を経て、一年間中国南京にて日本語教師に従事。その後2年間世界各地に滞在し新規プロダクト開発に携わる。元世界経済フォーラム(ダボス会議)GSC30歳以下日本代表。WHILL 最高経営責任者(CEO)兼 WHILL Inc.代表取締役。

5.CYBERDYNE株式会社「HALL」

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商品概要:
HAL®(Hybrid Assistive Limb®)は、身体機能を改善・補助・拡張することができる、 世界初のサイボーグ型ロボットである。「歩きたい」といった思考から信号が筋肉に送られ、それをHALが読み取り、思い通りに動くのだ。それを脳が学習し、「動かす」ための信号を学習していく、という仕組みだ。医療用、福祉用、介護支援用など様々な種類が製作されている。

筆者選定理由:
大学発ベンチャー企業の高い技術力、研究力が生かされたプロダクトと言えるだろう。
これまで自力で移動が難しかった人に対しても価値を与えるものであり、パーソナルモビリティの大きな可能性を感じさせてくれるプロダクトであったため選定した。

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着用するとこのような形になる。

URL : http://www.cyberdyne.jp/

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ファウンダー:山海嘉之氏
筑波大学大学院教授。筑波大学発のベンチャー企業で、2014年3月に上場を果たした。医療・福祉、人手不足に悩む建設や建築の現場を助けたいと意気込み、「論文の評価を気にしていては駄目。現場で使えるロボットを作る」と語っている。

まとめ

アメリカ、次いで日本のパーソナルモビリティ分野のスタートアップを紹介してきた。
全体の傾向として、アメリカにおいてはスタイリッシュな移動を可能にする若者向けのプロダクトが多く、近しいユーザーに対して複数のスタートアップが凌ぎを削ってプロダクトを開発している印象がある。世界最軽量を謳う折りたたみ電動スクーターのZARや、スケートボードのZBoardなどを見てもその傾向が見て取れる。
対して日本では、より多様なユーザーに対するバリエーションに富んだプロダクトが展開される傾向にある。福祉や高齢化など、課題先進国の日本だからこそ見られる傾向と言えるだろう。

日本で開発されている製品はまだ試作段階のものが多く、海外に比べ公道における厳しい規制が障壁となっている。しかし、今後高齢化社会が進むにつれて、パーソナルモビリティの需要の高まりは必至であり、老若男女問わず1人1台所有する時代がやってくるかもしれない。
煩雑な移動のストレスから解放された社会が来ることを待ち望むばかりだ。

筆者:板野真衣
京都大学法学部。現在東京に在住、NPOにて学生向け海外インターンプログラム開発等を担当。Btraxにて短期インターンシップ予定。趣味は海外旅行。

btrax (ビートラックス)とは

btraxは米国サンフランシスコに本社、東京にもオフィスを構えるクリエイティブ・エイジェンシー。これまで多くのアメリカ・国際企業に対してブランドコンサルティングサービス及び日本企業の国際展開とイノベーション創出サポートを提供。こちらからお問い合わせ下さい。

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