スタートアップトレンドセミナー

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あなたの未来の生活を変える、消費者向けIoT分野スタートアップ5選

2016年度、スタートアップの盛り上がりが必至とされるIoT分野。クラウドファンディングやコワーキングスペースなど、スタートアップの活発な動きが随所から見て取れる。

すでにアメリカや中国では数々のハードウェアスタートアップが誕生し、その中でも有力なスタートアップに巨額の投資が集まっている。みずほ情報総研株式会社によると、IoT分野は、2025年に約8兆ドルもの経済価値をもたらすものと想定されており、日本のスタートアップも今後IoT分野で、どのような戦い方をするのか、注目が集まる。

多岐に渡るIoT分野だが、その中で今回は、西海岸発の、私達の身近な生活に関わるプロダクトをピックアップした。このプロダクトで自分の生活がどう変わるか、想像してみるのも楽しいだろう。

1. スマホでスタイリッシュに鍵をかける August社「August

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商品概要:
IoTの中でも比較的有名な、スマートロック。その中でもデザイン製の高いAugust社のものをピックアップした。スマートフォンで鍵の開け閉めができ、また、ゲスト用のバーチャルの鍵も製作できる。誰がきたのか、誰が出て行ったのか、情報が自動的にスマートフォンに入ってくる。

Augustは、複数あるスマートロック製造メーカーの中で、アップルストア店頭での販売実績があるという点で数少ない企業だ。KDDIのベンチャー投資ファンド『KDDI Open Innovation Fund』も出資していることで有名だ。

Augustは購入後、自分で工具を使ってこれまでの鍵と入れ替えをするものであり、DIYをすることにあまり抵抗のないアメリカらしいプロダクトだ。購入後の作業がほとんどない、Akerunなどの日本向けプロダクトと大きく異なっており、プロダクトを作っている国のバックグラウンドや重視する価値観が現れているといえよう。

URL : http://august.com/

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ファウンダー:ジェイソン・ジョンソン氏
ソニー製品のデザインなどを手がけたデザイナーのイヴ・ベアールと起業家のジェイソン・ジョンソンが立ち上げた。スタートアップ向けインキュベータ、Founders Denのパートナーでもあり、Internet of Things Consortiumの役員も務めている。

2.自動で部屋を快適な温度に保つ Nets Lab社「Nest Learning Thermostat

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商品概要:
グーグルに買収されたNest。シリコンバレーでは知らない人はいないというほど有名だ。スマートロックは家電単体の製品だが、Nestは、家電の自動化や相互連携を実現するものだ。エアコンなどの空調設備の温度調整を、住人の行動や嗜好を学習し自動で行い、快適な温度を保ってくれる。また節電のために自動で電源もオフにしてくれる。これらの機能によって電気代やガス代を20%ほど節約できるとのこと。1台249ドル(約2万5,000円)。米国内のホームセンター等ですでに100万台ほど売れているとのことだ。iPodの産みの親とされるTony FadellとMatt Rogersにより開発された。

なぜNestはこれほどまでに人気なのか。

Venture Scanner 共同創業者でIOT担当の加藤氏は「社会的インパクトの強さや存在意義の大きさなどもあって、高い注目を集めているのだろう」と分析しているとのことだ。Nestは8社の電力会社とパートナーを組み、サービスを開発、提供している。電力会社にとっても、夏や冬などのピーク時の電力使用量を抑えることができるなど、メリットが大きい。

機能性に加えて省エネルギーへの高い貢献、顧客とステークホルダー両方へのメリット、これらを含んでいる点が他のIoT製品と比べ優れていると言える。

URL : https://nest.com/thermostat/meet-nest-thermostat/

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ファウンダー:トニー・ファデル氏
ファデル氏は2008年にアップルを退職し、2010年にNestを創業。
GoogleがNestを買収後は、引き続き、Googleの独立部門となるNestの経営を続けるとのこと。
iPod担当シニアヴァイスプレジデントに就任し、初期のiPhoneのデザインにも関わっている。

3.健康管理を楽しく、シンプルに Fitbit社「Fitbit

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商品概要:
サンフランシスコ発のウェアラブルデバイス。この分野はIoT分野の中でも多くのスタートアップが製品開発を進めており、日本への進出も盛んだ。1日の歩数や距離、消費カロリーなどを自動で記録してくれ、ワイヤレス同期により、スマートフォンからパソコンへ自動でデータが送られる。食事等、ヘルスケア全般のデータを一元管理することが可能。
すでに競争の盛んなヘルスケア分野において

URL : http://www.fitbit.com/jp/home

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ファウンダー:James Park氏
2007年より、共同創業者エリックと共に開発を開始。現在は、多機能体重計であるFitbit Ariaなども製作している。

4.劇場にいるような3Dサウンド体験 Hooke社「Hooke

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商品概要:
kickstarterでクラウドファンディングを行い、163,000 ドルを調達して生まれたプロダクト。
ワイヤレスのイヤフォンで、録音のできるマイクを搭載。2ヶ所で音をキャッチすることで、耳になじむ音ができ、結果、リッチな3Dオーディオサウンドを楽しめる。3D音源の録音には、今まで高価な機材を購入する必要があったが、Hookeならたった$139.99でそれができるそう。
現在はプレオーダーを受付中だ。
説明動画はこちら

URL : https://www.hookeaudio.com/

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ファウンダー:Anthony Mattana氏
ブロードウェイ・シアターで作曲・音響業務を担当していたAnthony Mattana氏。シアターにいるような3Dのサウンドを他の場所で再現するにはどうすればいいか考え、このプロダクトのアイディアを思いついたそうだ。

5.赤ちゃんにも家族にも良質な睡眠を mino社「mino

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商品概要:
minoは、デバイスをつけた赤ちゃんの肌着であり、赤ちゃんの睡眠中のアクティビティをスマートフォンやタブレットで把握することができる。一定期間アクティビティが見られない場合、親に対して通知がくるようにもなっている。
上で紹介したNestと連携し、赤ちゃんの状態によって室温を自動調整してくれる機能もあるそうだ。

URL : http://mimobaby.com/

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ファウンダー:Dulcie Madden氏
MIT在籍中に睡眠の仕組みについて研究。その際、子供を持つ親にヒアリングをすることが多く、そこからプロダクトの着想を得た。

まとめ

今回は、身近な生活に関わるIoTを取り上げてみた。IoTは性能や値段というハードウェアの部分よりも、今まで知らなかったデータがセンサーによって分かるようになるという体験が価値である。ウェアラブルIoTなら自分の生体データをトラックできるようになることで「新しい角度で自分を知る」、家にIoTをインストールすることでどこにいても「家とつながる」というエクスペリエンス(経験)が差別化の要因になる。

今後ウェアラブルは、そのとれたデータをどのように解釈していくかが大きなターニングポイントになるだろう。またスマートホーム系IoTは、Augustやnestとかも単体ではなくお互い連携することでどのようにsmart homeとして新たな価値や新しい生活スタイルを実現できるかなどの総合したエクスペリエンスに注目したい。

筆者:板野真衣
京都大学法学部。現在東京に在住、NPOにて学生向け海外インターンプログラム開発等を担当。 Btraxにて短期インターンシップ予定。趣味は海外旅行。

【参考記事】
オフィスを変える、最新のIoTデバイス 10選

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またbtraxはデザインをメインにしたコーワーキングスペース、D.Hausを開設致しました。D.Hausは デザイン的視点から日本企業と地元のスタートアップがコラボレーションを行うことを目的に、2015年10月1日よりサンフランシスコに開設されているオフィススペースです。単なる作業スペースだけではなく、最新情報の提供やメンターシップ、イベントを通じ、ヒトと技術をデザインで繋ぐ事により、イノベーション創出の為のプラットフォームを実現します。こちらには崇城大学も入居しています。
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